設計照査の進め方|詳細設計照査要領の3段階と書類
2026-10-18
詳細設計の照査は、決まった区切りで、決まった書類にまとめて発注者に報告します。基になるのは、国土交通省大臣官房技術調査課が監修した「詳細設計照査要領」(平成29年3月)です。ここでは、照査の3つの段階と、書類の書き方の決まりを整理します。
照査要領の位置づけ
要領は全国統一版で、国土交通省の発注機関は全て、この要領に基づく照査を受注者に義務づけるとしています。対象は樋門・樋管、排水機場、築堤護岸、道路、橋梁、山岳トンネル、共同溝、仮設構造物の8工種の詳細設計です。設計マニュアルではなく、具体の照査の方法は受注者の判断によるとしています。
照査①:基本条件
設計計画の段階で、基本条件を照査します。照査項目一覧表にまとめ、報告①として発注者に報告します。発注者からの与条件の取り違いを、早いうちに見つけるための段階です。
照査②:細部条件と構造細目
一般図を作った後に、細部条件と構造細目を照査します。照査項目一覧表と設計調書を使い、報告②を行います。要領は、照査②の段階から設計調書を活用するとしています。
照査③:成果品
設計計算書、設計図、数量計算書、施工計画書を照査します。照査①〜③と設計調書を含めて照査報告書を作り、報告③を行います。照査・報告①②③の時期は、業務計画書を出すときに打ち合わせで決めます。
照査項目一覧表の書き方
業務内容から該当する項目を選び、「該当対象欄」に○を付けます。照査を終えた項目は「確認欄」に○と日付を書き、「確認資料欄」に設計の根拠を確かめられる資料の名前と頁を書きます。確認が済んだ項目に必ず○と日付を入れ、未確認の項目がはっきり分かるようにします。
設計調書の作り方
設計調書は、主要な設計諸元、使用材料、応力計算などをチェックしてまとめるものです。要領の様式は標準様式で、発注者との協議で同等の内容と判断されれば、設計ソフトの出力を使ってもよいとしています。A4 判で書きにくいときは、A3 判に拡大します。
漏れを防ぐために確かめること
関係機関協議のように確認先が複数ある項目は、備考欄か別紙で、どれが確認済みかが分かるようにします。項目が漠然としていて発注者の認識と違うおそれがあれば、備考欄に具体の確認項目を書きます。業務に応じて項目を足すときは、各様式の最後の「追加項目記入表」を使います。
照査は3つの区切りで行い、未確認の項目が一目で分かる形で残すのが要領の考え方です。確認資料の名前と頁を毎回書いておくと、報告の場で根拠をすぐに示せます。最新の要領と発注者の指定は、業務ごとに確かめてください。
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